福本研ゼミがスタートしました。

はじめに

7月に学生による研究室訪問を通じて、3-4年次の配属が決まります。

新任教員である福本研は選んでもらえるのだろうか…?と少し不安に思ったこともありましたが、終わってみると総勢13名(修士1名、学部4年1名、学部3年11名)の大所帯となりました。

福本は「学生の成長」に携わりたくて大学教員になったタイプのため、研究室のメンバーが増えることはとても嬉しいです。

研究室のメンバーを募集するにあたって

福本の専門分野は、「コミュニティデザイン」「防災まちづくり」「教材開発」になりますが、どの専門もある一定の幅を持つ広い領域であるため、学生の興味・関心を引き出し着地点を見極める指導が可能(だと思っています)です。また、就職、進学や起業等にあたっても重なる分野であり、研究に取り組む過程で社会に応用させる実践的な力もつくと考えています。(詳しい方針は紹介ページをご覧ください。)
そのため、福本側としては「選ばない」ということを一つの方針として決めました。とはいえ、自身の成長に興味があり、協調性があることは望ましいですが。


学生側が福本研究室を選んだ理由について聞いてみたところ(アンケート方式)、以下のような回答が返ってきました。

[memo title=”福本研究室を選んだ理由”]

  • 防災都市計画の専門であったこと、また地元の品川区をよく知っていたこと。
  • 地域に関する研究が一番できそうだと思ったのが決め手。防災も面白そうだと思ったからです。
  • 論文の書き方やメソッドを知りたかったから。
  • 自分自身変わりたいと思っていて、迷っていた時に研究室の紹介文を読んで、他の研究室よりもここが1番自分が成長できる場所だと思ったからです。
  • やりたい事や学びたい事が福本研ならできそうだと思ったからです。
  • 進路について考える中でこのまま就職して大丈夫なのかな、もっと都市計画(防災)について学びたい、と考えいろんな経験から何かしらを身につけたいと思い移りました。
  • 思ったことを言葉にする力がなくて、文章力を高めたかったから。
  • 研究室紹介にやりたいことを見つけたい人、自信をつけたい人と書いてあり、ここでなら自分がしたいことが見つかると思ったから。
  • 糸魚川大火の後、火災直後と夏休みと何回も駅前へ行き、昔の面影が無くなりつつある駅前の風景が変わり、復興を急ぎすぎているように感じたため。そこで、自分が好きな自転車でのまちづくりと火災等に対する防災の分野を福本先生のもとで学びたいと考えたから。
  • 3年前期ゼミの福本先生の授業で、講義の内容が私の考えと合致する部分が多かったため。
  • 大きく分けて2つあります。1つ目、コミュニティデザインに興味があるからです。その中でも次世代を担う人達、子供たちを対象とした場の創造やイベントの企画などをしたいと思っています。2つ目、福本研究室で成長したい、できると思ったからです。
  • 今後社会に出ていくなかで必要となるであろう問題解決能力のようなものを育むことができると感じたため。
    [/memo]

    まとめてみると、「専門性」「成長できそう」「能力や考え方」等が主要な選定理由となっているようでした。

    配属された学生の期待に応えられるよう尽力していきたいと思います。

    福本研ゼミがスタート

    初回は、どのようにゼミを進めていくのかというガイダンス、スケジュール、自己紹介を主な内容として実施しました。

    いろいろと細かい決め事やルールも必要なのですが、少しずつ整えていくつもりです。


    少しだけゼミの特徴(長岡造形大学内においては)を説明しておくと、

    [memo title=”福本研究室の特徴”]

  • 学年別ではなく、所属メンバー全員で開催
  • 学期内で各自発表の順番があり、メンバー全員から意見や改善案をもらえる
  • 否定ではなく、改善案を意見する場とする
  • ゼミの場は「調べたことや考えていること」を他メンバーにわかりやすく伝えることが目的
  • 福本やメンバー間のやりとりを多くすることが成長の秘訣
  • どれだけ自分がうまく話せるかよりも、発表者がうまく話せるように興味を持って聴く姿勢が大切
  • 声の小ささはマイクを使えばいい
  • わからないことはその場で質問してOK
  • 恐怖や畏怖ではなく、物事を進める楽しさを実感してほしい
  • よく使う言葉は人によって意味が違うかもしれない。言葉の意味を大切に
  • 将来に不安を感じたら、不安なことがわかったという1歩です
  • 不安なことは、不安でなくなるように考える。つまり、「考えるとは何か」を福本に相談すると進む
  • 自分に降りかかる問題は選べない。でも、降りかかった問題に対する態度は選べる。前向きに
  • 他にもいろいろあるけれども、少しずつ伝えていきます
    [/memo]

    というところが特徴(そう、特徴づけたい)と考えています。

    ゼミを運営する中で少しずつ洗練されていくものだとも思うので、うまく言葉にできない良さもあると思いますが、それは追々整理していきます。

    おわりに

    研究室配属が決まり、ゼミが始まり、これらとほぼ同じタイミングで地域や他団体との連携に関する話も増えてきました。

    福本にとって、「研究」とは、学生に対して良い教育環境を実現するための「手段」であり、「地域貢献」は学生が社会の課題解決に学んだことを応用する「実践の場」と捉える側面が強くあります。(それだけじゃないのですが)


    地域の課題解決に取り組みつつ、学生の成長につながるような教育実践モデルを意識して積み上げられたらと思います。ゼミもその中核となるよう、しっかり運営していきたいと思います。

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    この記事を書いた人

    「コミュニティデザイン」、「都市防災・防災まちづくり」、「教育方法・教材開発」の分野における研究や実社会への適用を行っています。 特に、「災害から地域が自律的に復旧する仕組み」の実現に力を入れて取り組んでいます。

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