母校でカードゲーム

はじめに

福本ゼミのテーマの「社会実装」「場づくり」「つながり」を実現するためのツールを作成しました。それがのちに紹介するのですが


「ピンチがチャンス」というカードゲームです。


なぜこれを作る経緯になったかというと、建築には、空間軸、自然軸、生活軸の3つがあり、空間だけ考えてもただのハコになってしまう。場づくりが大事なんだ!と思いこのゼミに入りこの活動をするに至りました。


しかし、学外のつながりがなくどこでワークショップを行うかかなり悩みました。そこで思いついたのが母校です。


さっそくラインを持ってる先生に連絡したところ快く受けてくれました。頑張って過ごした高校生活の賜物ですね。


母校でワークショップ

そして1月16日に私の母校である新潟工業高校に行ってきました!!久しぶりに見る母校は全然変わっておらず懐かしかったです。

私の所属していた建築科建築コースの3年生と来年度から長岡造形に入る電気科の3年生を先生が計10人集めてくれたのでさっそく3A1(A1は建築科建築コースのこと)に向かおうとしたのですが大切なことを忘れていました…。

なんせ3年ぶりにもなるのですから。新潟工業高校はそう……


長岡造形大に並ぶレベルの迷宮学校なのです。


それもそのはず、新潟工業高校は1学年8クラスあるのですが、校舎は1フロア5クラスしか入りません。


さらに校舎もA、B、C、D棟の4つに分かれているため、もうごちゃごちゃなのです。(当時の私の記憶を参照)


そこで清掃中だった学生に聞くと快く教えてくれました。

そしてつくと懐かしい教室にハイテクなプロジェクターが・・・驚き懐かしみを感じながらスッと教室に入ると、そこには清掃終わりの生徒と、懐かしの先生が!感動の再開で会話に花が咲くかと思いきや、先生は会議などで忙しいタイミングのようで、軽く「お久しぶりです」みたいな会話を交わし、あとは頼んだ!的な感じでした。「先生変わんないなぁ」と内心思っていました。

そんなこんなでワークショップ開始!!

まずは、先生にワークショップをしたいのですが・・・とお願いした時に頼まれていた、大学についての話をしました。


自己紹介から始めて、みんなの進学する大学名を聞いたり、長岡造形ではこーいう課題をするよーという話をしたり、なんで建築の大学生がカードゲームを高校生にしてもらいに来たのかというのを、ゼミや、建築の領域の話をして説明したりしました。


そして、自己紹介は終わり、いよいよカードゲームへ!その名も「ピンチがチャンス」まずは簡単にルール説明。

「ピンチがチャンス」のルール説明

カードの種類

カードにはピンチカードと決めてカードの2種類あります。
ピンチカード



チャンスカード



どちらのカードも名前通りのこと、ピンチカードにはピンチ(家を出る時間に起きた 等々)


決めてカードにはピンチの答えを決める決め手(面白さ 等々)が書かれています。


ゲームの手順

  • 最初はじゃんけんで親を決め
  • 親がピンチカードを引いてゲーム開始、
  • ピンチカードのお題に対して親以外のプレイヤーがそのピンチの解決方法をたった1分で提案します。
  • 全員の答えが出そろったら、親の人が決めてカードをめくり、その決め手に沿った案を1つ選びます。
  • 選ばれた人は1勝となり、次の親となります。これを繰り返し3回勝った人が勝利となります!



ゲームスタート!

いよいよ2グループに分かれてゲームスタート!

一回目のお題は右グループ「明日提出の課題が終わらない」と左グループ「朝なのに全然起きれない」それに対してみんなの回答は・・・


ピンチがチャンスプレイ動画①



このようにゲームは進んでいきます。なるべく楽しくラフにやりたかったので、私もラフに接してみました。教育実習生みたいですね。また、みんなの表情が映るようにこの位置にGoProを置いたのですが、微妙だったなと後々思いました。


全部お見せすると長くなってしまうので、途中で偶然2グループのお題が被ったターンがあったのでお見せします。お題は「雨でイマイチ気分が乗らない」でした。


ピンチがチャンスプレイ動画②



その後もゲームは進んで行き、ついに1人勝利者が出て時間もいい感じだったのでこれで最後のターンに。なんと最後のターンはバラエティーでおなじみの3ポイントルール!


しかもそこになんと先生が戻ってきてくれました!

これはチャンス!!

先生にお題を考えてもらうことに!
先生のピンチは「携帯がどこ探してもない」に決定!
親が先生なので生徒みんなで答えを考えます。


ピンチがチャンスプレイ動画③



先生の面白さのおかげもあり、最後はかなり盛り上がりました。そしてついにゲーム終了。結果発表をして順位に応じてお菓子をプレゼントしました。


ゲーム終了後

せっかくなのでそれぞれのグループの勝利した子に感想を聞かせてもらいました。


2人とも面白いと言ってくれて、私はクールに「ありがとうございますほんとに」とか言いつつ


内心めちゃめちゃ喜んでました。


あと「コミュニケーションがとりやすいゲームでした」という1番欲しいコメントも出て、最高でした。みんなありがとう。


ワークショップを通じて

このワークショップを通して、今までの大学の課題のようなプレゼン発表などではなく、外部の人に対して話すという貴重な体験ができました。


先生や生徒の子達に本当に感謝です。当初は紙に書いて発表にしようとしてたのですが、せっかく黒板があるからここに書こうというふうな、状況や反応に応じて臨機応変に考え変えていくことも面白かったです。


反省点は、まずゲームの内容でもっとスムーズにできる部分があったこと、最初の説明で長岡造形の話がメインで他の大学のことはあまり話せなかったこと、GoProに頼り切っていてさらに、楽しくなって全然写真を撮っていなかったこと、しかもそのGoProの角度もイマイチだったこと。総じて準備不足でした。


今回の場合は、来てくれた高校生の子たちがとてもやさしくて、ノリノリでやってくれたということが大きな要因だったと思います。ワークショップを行っている中で「なんか教育実習生みたいだなぁ」と感じたり、楽しませようと頑張っているつもりが生徒たちの回答などに楽しませてもらったりしました。


場づくりの成功体験を得て、今とても場づくりに対して前向きな気持ちになることができました。この熱を失敗したり迷ったりしたときに彼らの笑顔とともに思い出し、いつか何かを成せる人間になろうと思います。