指導時の指摘をきちんと反映する実践方法

はじめに

修士2年の小川大樹です。 みなさんは先生(or お世話になっている人など)から指導を受けた際、それをどのような手順でご自身の研究に反映していますか?
僕の場合、福本先生から指導頂いた後に、以下に示す4つのステップで先生からの指摘を反映しています。


1. 録音


ボイスメモ

面談の際、ICレコーダー等を用いて先生からのご指摘を録音します(僕はスマホの「ボイスメモ」機能を使っています)。

自分のノートに先生からの指摘をメモする際、先生の言葉を一言一句メモする気持ちで聞いていても、実際にやることは難しく、ノートのメモを補助する役割として録音することはとても重要です。

ただし、録音しているからといってノートにメモをしないというのはダメです。
あくまでも、その場でしっかりメモして、どうしても聞き逃した時に振り返り使うという位置づけでお願いします。 また、福本先生は録音OKな先生ですが、世間一般的にはNGな先生も多いと思いますので、確認するようにしてください。


2. 修正点の書き出し


メモのイメージ

先生との面談が終わった直後、まずは録音したものを聴きながら先生から指摘された修正点を「箇条書き」で書き出します。


修正点の書き出し例
  • 修正点1(こっちの方がより大事)
  • 修正点2
  • ・・・

この時、「優先度や重要度の高いものは上にする」等、自分なりにルールを決めておくと次の作業を効率的に取り組めると思います。


3. 修正

次に、箇条書きしたものを順番に修正していきます。

この時、個人的な経験談として修正箇所が多いと「どこまで修正したか、自分は今何の修正をしているのか」が分からなくなることがあるため、修正が完了したものには何かしらの印をつけておくと良いと思います(僕は文末に◯を付けています)。

ちなみに、以下は修士論文最終発表のパワポを見て頂いた時に受けたご指摘です。

修正完了には「○」をつける
  • 発表時には、結果と考察の説明を一緒にする(時間がないので)◯
  • ケーススタディ「まず始めに、仮説を設定するために」という表現◯
  • 割合と愛着、配置を逆にする◯
  • 図表にキャプション付ける、国営干拓前後の利用の変化はマトリクス的にする◯
  • 来訪頻度→愛着(の程度)、初見向けに説明を省略、質問用スライドを用意◯


余談ですが、やはり、先生の指摘や誰かに見てもらう効果は大きく、自分なりに作成した、まとめ図(before)が修正意見を反映させた後(after)にはとてもわかりやすくなっていると思います。

修士研究のまとめ図 before after


時間を取って頂いた以上、しっかりと意見を反映させて、より良いものにしていくことが重要だと思います。


4. 見直し


最後に、見直しをします。

実はこの作業が一番重要だと思っています。なぜならば、先生との一回一回の面談をより有意義な内容にするためです。

その時、前回指摘された点が修正できていないと、前回と同じ指摘に時間を割いてしまい、せっかくの貴重な面談を無駄なことに使ってしまいます。

ちなみに、僕はこの作業が苦手で先生によくご指摘を受けていました。
こればかりは「2. 修正点の書き出し」で箇条書きしたものを一つ一つチェックしていくしかないと思います。


おわりに

以上、僕がご指導を受けた際に行う4つのステップです。

特に、来年度以降、福本研究室の学生は今よりも一学年分増えると思いますので、論文発表前等の時期には先生が皆さんとの面談に割ける時間は少なくなると考えられます。
みなさんにとって、1回1回の機会を大切にしてほしいと思いますし、メンバー同士で確認し合うことも大切だと思います。

僕は修士論文の草稿を書いてから40回ほど、見て頂きました。わからない点はなるべく口頭で確認する等のコミュニケーションも大切にされるとよいと思います。

参考に頂ければと思います。