Social LiFE inclusion にて講演



2018年10月13日に宮城県仙台市仙台駅東口そばの東北福祉大学にて講演とパネルディスカッション、グループディスカッションと招待頂き参加してきました。

福本から話題提供させて頂いたのは「災害から自律的に復旧する地域の実現に向けて」という題でこれまでの取り組みの概要をお話させて頂きました。





この事業は人間力大賞受賞者会が主催で、パネリストとしてラポールヘアの早瀬渉さん、とっておきの音楽祭の伊藤清市さんと一緒に登壇させて頂きました。






早瀬さんは主婦を対象にした子育てができる雇用の創出を目的に美容室を経営されています。そのビジネスモデルはとてもシンプルで美しいものでした。
それ故にきちんと実行され成果を出されている点(現在、21店舗、従業員数160名)に早瀬さんが提示する理念の強さを感じました。



伊藤さんはバリアフリーをテーマに非常に細やかなバリアフリーマップやガイドブックを制作されている話やとっておきの音楽祭についてお話頂きました。

無理せず健康でいることを前提にできることをやっていくと仰っていましたが、講演で伝わってきた熱量は全力投球のように感じました。



グループディスカッションでは多くの方とお話する機会を頂き、それぞれの目線で問題を捉えていることを学びました。

例えば、「防災訓練の開催日がわからない、誰に言えば情報がもらえるのかわからない」、「家族が障がいを持っているが、誰もいないときに災害が起こったら、助けに来てもらえるかどうか不安」など心情に共感ができる内容ばかりでした。

数時間議論を重ねていくうちに、実践してみる価値のある一つの答えにたどり着きました。


それは「過ごす時間を持つ」ことです。


コミュニティ形成や地域デザインというと、人を集めて、笑顔にする仕掛けに工夫をこらして、収益も赤字にならないように、といろんなことを頭で考えてしまいますが、シンプルに問題を抱えているかも含めて、目的は少し脇に置いておき、様々な人と一緒に過ごす時間を持ってみる。そうすることで、他者の機微や価値観、ものの考え方、嬉しいことなど様々なことがわかってくるのだと思います。

午後から半日間、地に足着いた現場の話を多く聞くことができて、学びが多い時間を過ごすことができました。

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この記事を書いた人

「コミュニティデザイン」、「都市防災・防災まちづくり」、「教育方法・教材開発」の分野における研究や実社会への適用を行っています。 特に、「災害から地域が自律的に復旧する仕組み」の実現に力を入れて取り組んでいます。

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