新潟工科大学(都市防災実験)で講義

はじめに

福本です。
6月27日に新潟工科大学の樋口教授に招待頂き、建築・都市環境学系コース実験Ⅰ(都市防災実験)の講義にて、履修している学部生を対象に防災に関する講義と防災トランプを活用したワークショップを実施しました。

都市防災実験とは?

都市防災実験の概要
大地震、大雨・洪水などによる大水害、大規模火災などの都市災害は、いつどこで発生するかはわからず、災害による被害をゼロにすることは不可能である。防災の視点からは、災害そのものを「防ぐ」ことから、被害を「軽減する」といった「減災」の視点が重要視されている。さらに、発災後の対応を強化することも重要であるが、災害を想定して事前に被害の軽減策を考える「事前復興」という取り組みも進められるようになった。加えて、大規模な範囲での被災時には十分な「公助」は期待できないため、まず自分や家族の生命を守る「自助」が最も大切であり、可能ならば近隣や地域といった近くの人々を助ける「共助」に取り組むことが求められる。本実験では、様々な災害を想定して「自助」、「共助」のあり方をチーム内で話し合い、最良の取り組みとなるような方法を検討し、その成果を発表する。そしてこの実験を通して、参加者の災害対応に関する情報共有と防災意識の高揚、柏崎版の防災指針策定を目的とする。
(樋口教授作成資料より引用)

このような概要の中に、「参加学生の現状の防災意識を確認するとともに「災害対応に関する情報共有と防災意識の高揚」について講義と演習を実施する」という位置づけを頂き、福本がお時間を頂く運びとなりました。


防災トランプワークショップの様子


当日の様子は上記動画でなんとなく雰囲気がわかるかと思います。


印象的な話

上記動画のような雰囲気の中で、様々なお題について、体験談や考え、ニュースを見て感じたことなどを話し合いました。

福本が特に印象的だなと思った話は以下です。

近くの家が火災で全焼した
自宅近くの家が火災で全焼して恐ろしかった。3ヶ月くらい前の朝早くに消防車の音で目覚めて、外出たら凄い数の消防車と火の勢いで驚いた。これが家の隣だったら・・・と考えると、寝たまま火災に遭っていたかもしれない。

就寝中の火災というのは本当に恐ろしいもので、一酸化炭素中毒による逃げ遅れも原因の一つとして考えられます。

自分自身が生活の中で火元をつくらないよう心がけたり、地域の人と交流しておくことで「まだ寝ているかもしれない」と思ってもらい救出してもらえる可能性があがるような交流(挨拶程度でも良いと思います)を心がけることは改めて大切だなと思いました。

寝具、カーテンを防炎品にする、スマホ等を布団の上で充電しない、寝たばこは論外、火災報知機を設置し有効期限が切れていないか確認する・・・等、できることはいろいろとあります。火災被害の当事者にならないよう、生活の中で火を扱うシーンを改めて見直す良い機会となりました。


おわりに

今回は樋口教授のおかげで、学生さん達の体験談の中から、防火対策について考え直すきっかけを頂きました。
みなさまも、「生活の中の火」を改めて見直し、防火対策を徹底して頂ければと思います。