日本安全教育学会第20回山形大会に参加・発表しました。


はじめに

2019年9月7日~9月8日に開催された「日本安全教育学会第20回山形大会」に参加してきました。

今年度は研究室で取り組んでいる「ゲーミングと対話による防災教育の効果とその持続性に関する研究」が同学会の特別研究に採択されていることもあり、研究成果を広く学会員の方々に周知する責任もありました。

学生参加は修士1年の大島椋介さんと学部4年の堀川強さんが参加されました。
公立大学に在籍している以上、税金が投入されているため、全体的な研究の進捗としては発展途上であっても、成果の一部を公表する姿勢を学生が持つことはとても大切なことだと思います。

福本研究室からは以下の発表がありました。

  • 堀川強,福本塁(2019). 「安全教育に資する地理情報認知に関する学習方法の提案~新潟ぱるたの活用事例を通じて~」, 日本安全教育学会第20回山形大会,山形大学,山形,2019年9月8日.
  • 福本塁,諏訪拓人,岡野将利,江目親利,山口玲子,佐藤健(2019). 「ゲーミングと対話による防災教育の効果とその持続性に関する研究~横浜市港南区芹が谷小学校における 15 ヶ月間の継続調査を事例として~」, 日本安全教育学会第20回山形大会,山形大学,山形,2019年9月8日.
  • 大島椋介,福本塁(2019). 「ハザードマップの判読手順に関する学習方法の考案-ハザードブックの開発とその評価-」, 日本安全教育学会第20回山形大会,山形大学,山形,2019年9月7日.

発表


堀川さんの発表シーン


まず、福本が発表した「ゲーミングと対話による防災教育の効果とその持続性に関する研究~横浜市港南区芹が谷小学校における 15 ヶ月間の継続調査を事例として~」については、多数の会員の方から前向きな質疑を頂くことができました。

発表に付帯している質疑の時間は短いのですが、セッション終了後に多数お声かけ頂き、今後の研究活動に対する励みになりました。自身もまた、他の発表者に対する興味関心を示す態度を改めて考えさせられ、前向きなものにしていこうと決意した次第です。

大島さんが発表した「ハザードマップの判読手順に関する学習方法の考案-ハザードブックの開発とその評価-」については、複数の改善案をご指摘頂き、今後の調査および制作に対し前向きな示唆を得ることができました。

堀川さんが発表した「安全教育に資する地理情報認知に関する学習方法の提案~新潟ぱるたの活用事例を通じて~」については、前向きな意見とともに「新発田市出身」の方が会員にいらっしゃったため、セッション終了後にお声かけ頂き、研究内容や取り組みに対し興味を持って議論させていただきました。

こうした学外の専門性を共有できる方々との交流は、学生の成長にとって、とても大切な場として位置づけられることがわかりました。

今後も成果の公表について、慎重に議論を重ねながらも、機会を有効活用し積極的に取り組んで参りたいと思います。

発表を終えた解放感とハンバーガー

発表終了後に時間があれば山形市内の巡検も実施したかったのですが、予定が立て込んでいたため、
時間あれば大学まわりでも巡検したいのだけど、難しそうなので、ご飯でも食べに行こうか。ごちそうします。何か食べたいものとかある?

福本先生

大島 椋介

自分はなんでも大丈夫です。

堀川 強

自分も頂ければなんでもありがたいです・・・。
では、近くのお店にしようか。・・・(検索)。ハンバーガーでもいい?

福本先生

大島 椋介

大丈夫です。

堀川 強

肉が頂けるのは大変ありがたいです・・・。


というやりとりを経て、山形大学近くのハンバーガーショップにて、福本の奢りで参加学生と食事をしました。

案内された席に待ち受けていたのは・・・


肉・・・ではなく、マッチョなキャラのポカポンゲーム


なぜかこんなものが各テーブルに配置してありました。


待ち時間も戦えということでしょうか・・・



堀川さん vs 大島さん



ひとまず、堀川さん vs 大島さん の対戦カードで


堀川 強

制限時間はなく、先に倒れた方が負けというルールでやりましょう。

大島 椋介

こういうの得意じゃないんだけど。
では、福本がスタートの合図します。

福本先生

というやりとりを経て、バトルが開始されました。



ご覧になった方はわかると思いますが、なんとこのゲーム、

繰り出した拳が相手に届きません・・・。


「ただボタンを押すだけ」のゲームなのですが、


「手数の多さで圧倒しようとする堀川さん」



「その隙を掻い潜ってカウンターを決めようとする大島さん」


と性格が行動で描写される機能を備えた心理診断ゲームとしては優秀な印象を持ちました。


店員さんにこのゲームの意図を尋ねたところ、
これは、待ち時間に遊んでもらうために置いているんですか?

福本先生

店員さん

えー、バイトなのでわかりません。
すみません。あと、このゲーム、相手にパンチが届かなくて終わらないんですけど、どうやって遊ぶんですか?

福本先生

店員さん

雰囲気で楽しんでいただければ。(笑顔)
となかなか直球な回答を頂き、とても勉強になりました。



ハンバーガー(てりやき)

やや冷たい汗をかいたところでハンバーガーが到着。



解放感も相まってがぶりつく



堀川 強

うますぎて身体に沁みます・・・。

大島 椋介

おいしいです。

と、学生も満足そうでした。

福本もかなりおいしかったと感想を持ちました。

参加した学生の感想

初めて学会発表してみて、学会に参加してみて、いかがでしたか?

福本先生

大島 椋介

これまで大学生活の中で発表する機会というのは演習や卒論発表等と緊張しますが、学内というホームで見慣れた人達を前に行なっていました。そのため当然のことですが学外で発表することはこれまでに経験したことがなかったので、どういう発表内容や雰囲気なのか、知らない人の前で発表するということなど未知数で不安が多かったです。

しかし学会発表の経験を振り返ってみて、自身が学外で発表したという経験はとても大きいものでした。そもそも自分は発表することが苦手なので発表後の解放感は凄かったです。一方で、人前に発表するということでよりもっと話し方・スライドの工夫、質問の受け答えなど課題も発見できました。また、他の発表者がどういった発表するのか、話し方、スライドの表現など良く勉強になりました。

他にも、学会発表の際に開催地(今回は山形)に訪れるため、発表のついでに町中を探索できたりお土産を買ったりできて旅行気分を味わえたりできました。実際に私は今まで閉じこもりがちでしたが、今回の体験を経て旅行もいいのではと感じました。

堀川 強

初めての学会発表で自身の場合は開発した「新潟ぱるた」が安全教育という当初は自身の頭にはなかった視点に立つ機会を得ることができました。

発表準備をするなかでこれまであまり触れられていなかった分野について考えることで自身の視野が広がったと思っています。

また初の発表はとても緊張し質疑応答では返答に詰まってしまう場面もありましたが、様々な方から自身の研究において配慮した方が良いポイントや自分に無い視点のコメントをいただき研究をより深めるヒントを頂くことができ大変貴重な時間となりました。

学会発表後には山形大学近くにあるハンバーガーのお店でハンバーガーを食べました。

学会発表後の達成感も相まってハンバーガーはとても身に染みました。ごちそうさまでした。


おわりに

学生(特に学部生)にとっては学会活動というと敷居が高い印象を持たれると思いますが、地に足ついて取り組んだ成果の一部をわかりやすく発表し、学外の専門家からコメントが頂ける有意義な成長の機会になると思います。

また、普段訪れることのない他大学や都市で見聞を広め、複数人で参加すれば交流の輪も広がり、親睦も深まる機会にもなります。

発表ができない場合でも学びを深めるための機会として参加することもできますので、興味があれば、こうした機会について指導教員や指導を受けたい教員に伺い、参加されることを推奨します。