2020年4月12日に文部科学省より、「科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(理解増進部門)」を受賞しました。
受賞概要
題目:自助共助を促進する地域防災教育の理解増進と普及啓発
[memo title=”内容”]
大規模な自然災害による被害を減じるには、行政対応のみならず、各地域における住民主体の自助共助の促進が重要となる。本活動は地域住民の自助共助に対する意識をはぐくむために、「防災トランプ」を用いて地域防災教育活動を全国各地で実践した「世代をこえて防災について楽しく考え話し合う場づくり」に関連するものである。活動の担い手を育成し、各地域における実践の定着を図り、講演活動、学校教育、地域連携に取り組み、延べ16,212人の参加者を得た。さらに、企業による地域防災・復旧・復興に資する貢献活動(共助)を「業助」と名づけ、地域住民と企業の連携を推進した。
本活動により、防災を主題に世代や立場をこえて交流する場が実現され、遊びや対話を通じた楽しいコミュニケーションにより自助共助意識の向上や、地域防災訓練・行事の参加機会創出等の地域コミュニティ形成が促進され、地域防災教育の理解増進と普及啓発に寄与している。
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授与機関
文部科学省
科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(理解増進部門)とは?
[memo title=”表彰の概要”]
この表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者を表彰するもので、理解増進部門は、青少年をはじめ広く国民の科学技術に関する関心及び理解の増進等に寄与し、又は地域において科学技術に関する知識の普及啓発等に寄与する活動を行った者を対象としている。
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受賞に際して
研究や取組みを支援頂いた方みなさま、本当にありがとうございます。
ノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章教授が審査委員長を務めておられたということで、驚きつつもこうした受賞機会を頂き大変光栄に思います。
少し自分の取り組みを振り返ってみると、一番最初に頭の中をよぎるのは、「どれだけ多くの人に関わりを持っていただき、支えられてきたのだろうか」という問いと「計り知れない」という答えです。自分は38歳になりましたが、不安や焦燥といった負の感情だけでなく、今もなお、「昨年できなかったことが今年はできるようになった」という自分なりの小さな成長を実感する機会に恵まれています。一方で、こうした実現環境を支えて頂いている様々な人との関わりを通じて、どのようにすれば「有難い」という感じている気持ちを言葉だけでなく、行動で示せるだろうか?とよく悩みます。(悩んだところで結局「何かをやる」という答えは最初から変わらないのですが)
自分があとどれだけの期間、五体満足かつ元気でいられるか正直わかりませんが、若くして亡くなった兄と約束した「(兄の分まで)社会に貢献すること」に最後の瞬間まで取り組み続けたいと思います。そして、その期間ができるだけ長くなるように、家族や仲良くしてくださっている方々に心配をかけないよう体調を整えることに留意します。
ちょうど4月1日に採択結果が公表された科研費(若手研究)も採択頂いたので、成果を社会に還元できるよう地道に取り組み、社会に貢献できるよう尽力します。
※授賞式はこの状況ですので、残念ながら中止となりました。まだ賞状等も受け取れていないので、画像は関係なく、すみません。ちょっと前に撮影した研究室の窓から見える風景です。