防災ペーパー

作品・提案の概要

トイレットペーパーにイラスト付きの災害や防災についての小話やうんちく、クイズなどを載せる。たくさんの情報を載せすぎるのではなく、ある程度の長さで同じ内容を繰り返し載せる。それによって同じ内容を見ることになり、より頭に残りやすく、長期記憶になっていく。またシリーズをたくさん作ることで飽きが来ないようにする。学ぶことに気後れせずに、気づかないうちに多くの情報を知ることになる。

作品・提案のねらい

トイレットペーパーに災害や防災についての話をイラスト付きで印刷する。日常的に使うものであり、生活に必須なものなので、多くの人が目にすることができる。クイズなどもつけると子供でも興味を持って読むことができる。時間がなくても気づかないうちに災害や防災の知識を吸収しているようにする。話題性で他の人にもその話をするようになると良い。


着想の経緯

私が幼い時に一時期に使っていたトイレットペーパーにリサイクルについての話が載っていたことがあった。小学校低学年の頃であり、全ては覚えていないが断片的に覚えている記事もある。また面白い話やイラストがついていると後で家族と話をしたりもした。
 そこで、日常的に使うトイレットペーパーにイラスト付きの災害や防災の話やクイズを載せることによって、自分で意識をしないうちに、知識や情報が入ってくると思った。それを家族や友達に話すことによってさらに記憶を定着させることができる。また、時間や機会がない人、まだ理解することが難しいと思われる子供たちにも情報提供が容易にできる。

イメージ図


作者

砂長 玲南

福本からの講評

防災意識が高い人はごく一部であることや自身がそのような意識を持っていない立場の視点からの提案として、とてもわかりやすいと思います。類似商品は多数ある中で、導入先に適した内容をボランティアで募り作成するというのは良い発想だと思います。また、実現化に向けた大きな課題として、「通常のトイレットペーパーより高いこと」をきちんとリサーチできたのは良い経験になったように思えます。レポートの内容に目を通していると、「防災意識が高いわけではない人」がどのような動機でその商品を購入するのかという点に苦心された様子が伝わってきました。課題としてはそのようなことに思いを巡らせることができた点で評価に値します。建築を考える際に、安全対策にかける費用は簡単に言うとキリがありません。意識の高い人はたくさんかけるでしょうし、そうでない人はできるだけ安く済ませたいはずです。その時に良い提案ができるかどうかの鍵は今回の課題で少し学べたのではないでしょうか。是非、今後に活かしていってください。

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この記事を書いた人

「コミュニティデザイン」、「都市防災・防災まちづくり」、「教育方法・教材開発」の分野における研究や実社会への適用を行っています。 特に、「災害から地域が自律的に復旧する仕組み」の実現に力を入れて取り組んでいます。

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