勝田小学校校舎アーカイブプロジェクト

【研究の背景】 学校区は地域コミュニティ政策の地理的範囲として有効であり、住民にとっても馴染みがある。近年、学校区の拠点となる学校は、建物の老朽化による「建て替え」や少子高齢化に伴う学校の統廃合による「廃校化」が発生している。いずれの場合も建て替えや廃校化せざるを得ない実情がある一方で、長年慣れ親しんだ空間・拠点としてその役目を終えることが地域や学校関係者に惜しまれるケースも少なくない。横浜市都筑区に立地する勝田小学校もまた、老朽化による建て替えが間近に迫った小学校の一つである。勝田小学校の関係者の一人が、入場制限を余儀なくされた2021年度長岡造形大学の卒業・修了研究展示の補強案として企画された「NID Virtual 卒研展」を見て、「建て替え前の小学校をVR化し、地域の資源として活用することができないか」と申請者に相談があった。これを受けて2022年9月に校舎の一部をVR化し、勝田小学校校長を含めその活用可能性を議論した。結果、建て替え後も「現在在籍している児童・教員」「保護者」「かつて在籍していた児童・教員」「地域住民」のかつての記憶を引き出し、思いや感情を共有可能な交流プラットフォームを構築するコミュニティ形成プロジェクトを開始することとなった。

児童が撮影したアーカイブ