ゼミⅠ_生活の記述に関するワークのフィードバック

はじめに

全3回に渡りゼミⅠ(福本担当分)に参加頂きありがとうございました。

どんな内容がみなさんの将来に役立つだろうか…と思案しつつ、でもせっかく対面できるなら手を動かし体験して頂きたいなと考え授業の準備に取り組ませて頂きました。

体験メインであまり話の印象が残っていないかもしれませんが、みなさんの生活の記述に関する成果を見させて頂いて、お一人お一人の原体験とも呼べる様相を窺い知る機会となりました。

お互いの記述内容に目を通して、普段のコミュニケーションのトピックとして、これから取り組みたいことの素材として活用頂ければ幸いです。


みなさんの記述内容とコメント

和氣美里さん
中学生まで住んでいた地域と、高校生のときに住んでいた地域、長岡と住んでる地域が3箇所変わっているので思い出が色々あるのですが、特に小学校の時はやんちゃで感性豊かだったなと感じました。長岡での生活では雪が凄いなとか車の運転が荒いなとかあまり小さい時と比べて感じることが少なくなっているのではないかと思いました。これからはもっと周りをよく見て生活していきたいです。
大塚咲穂さん
今回の講義では生活の記述の大切さを改めて理解することが出来ました。中学校までは毎日学校のノートに日記を書いて提出していましたが、高校からは全く書いていませんでした。今日マップを書いてみて、自分がどんなところで遊んでいたか何をしていたか結構忘れていました。記憶することには限界があり、忘れる事がほとんどなので、日々起きたことを書くことはとても大切だと思います。また、文字を書くことで頭にも残りやすく、文字で残すことにより振り返ることができるのでこれから少しずつ生活の記述をしていきたいと思います。
神田野杏さん
メンタルマップを初めて描いてみて、自分の印象に残っていたものが何なのかが分かりました。実際の地図とは物凄くずれているけれど私の家族なら分かってもらえそうな地図になりました。同じ地域に住んでいる人にもメンタルマップを描いてもらって比較したら共通点やズレが見つかって面白そうだと思いました。
栗林優花さん
私が感じていた地元というものを整理する良い機会になりました。地元は大好きで、楽しかった思い出も、好きな場所や景色、もの、遊びもいっぱいあります。そうしたものを一枚の紙に書き起こすというのは、案外難しいとは感じつつも、作業しててとてもおもしろいものでした。どうしたら相手に伝えられるかという点や、範囲を限定したり、簡略化するという作業も、思ったようにいかない部分がありました。そうしたところをもう少し整理したりして、手直ししつつもっとまとめてみたいなと思いました。また、誰しも地元という場所に長くいた人は、好きな場所や思い出など、人それぞれあると思います。そうした部分をもっと意識的に認識してもらえる機会があれば、自分にとっての特別な場所として、もっと地元の魅力の虜になったり、地元愛を育むきっかけになるんじゃないかと感じました。そういう意識を持ってもらうコミュニティやアプローチは、地元にいるときは少なかったなと感じるとともに、こうしたことを広められたらいいなと思いました。
駒澤勇斗さん
ひとえに認知地図と言っても人によって近所か広域かだったり何から着手するかだったりといった差が生まれて、昔の記憶を呼び起こすのに何がトリガーとなるのかの個人差が面白かったです。それと同時に狙った記憶を引き出すことの難しさを感じました。
古俣寧々さん
今回の授業を通して、子供の時に感じたことや環境、そして今この瞬間に感じていることの大切さが分かりました。 私は実際に大学に入るまで、ほぼ日手帳という手帳を使って日記を毎日つけていました。 その日記を実家に帰ったときに見返してみると、そのときに何があったのか、何を感じていたのかを鮮明にとはいかなくとも思い出すことができるので、時間のあるときにまたつけ始めたいと思いました。 ワークの時には、中学生の時の記憶を思い出すことができたので、描きやすかったです。
佐藤菜々緒さん
思い出を整理して書き込んでる中で、これは思ったよりも未来の話だなと思ったり、反対にずっと昔のことだったりと気づくことが多く、どんどん曖昧になっていた。 地図に描いた場所(果樹園など)は、現在は高速道路が架けられ、潰されてしまった。自分や家族と思い出を共有し、できる限り忘れずにいたいと感じた。
佐野菜々緒さん
生活の記述の話を聞き、今まで私のつけていた日記がないか探してみたところ、中学生の頃の学校でつけていた日記とイラストが出てきた。数ページしか捲らなかったが、誰にみられても何を描いたかバレないように小さく描いた落書きを描いたことや書こうか書くまいか悩んだことなどを思い出して、モノが記憶を蘇らせるのを実感した。今も気が向いた時に記録をつけているが、いつかまたこんな体験ができるのが楽しみだ。
澤口有紀さん
被災地での調査で一緒に過ごす中で、自然と会話の中で出てきたことを書き込むことで、話す相手も無理なく情景を思い浮かべることができるところが良いなと思いました。また、日記のような記述をしてきていなかったので、実際に書き出すことで自分はこういう子だったなと思い出すきっかけになって面白いと感じました。
渋谷珠利さん
書き出すことにより頭で考えているよりも思い出すことが多くなりました。書いているうちに初めは思い出せなかった事が「これもあったな、あれもあるな」とどんどん出てきて埋めることが出来ました。 興味深い講義をありがとうございました。
仙石雄也さん
「景観から要素を出してそこから地域資源を発掘しデザインを考える」というやり方は前回も聞いたことがあったが、今回初めて関連するワークに取り組んだ。話を聞くだけでは分からないような感覚が身についた。手は止まらなかったし、思い出を掘り起こすようで楽しかった。こういったワークを面白い感じで住民の人とかにもやってもらえるような場やしくみを考えてみたいと思った。
高木賢汰さん
今回の授業では特に暮らしの記述を付ける事がヒントとなり、デザインを考える基になる、という部分はなるほどと感じた。中学まで学校の宿題で毎日ひとこと日記を付けていたが、 正直書いて何になるとうんざりしていた。今思えばもっと細かく書ける事があったなと思う。 日常の出来事を書いておき、それに対して当時の自分が何を感じていたのかを記録していくことで、後々その出来事を思い出せるようになるので、これはデザインを考える上で糧にしていけるなと思ったので、今後は気軽に記録を付けていきたい。 身近な暮らしの記述はツイッターだなと薄く照らし合わせながら講義を聞いていた。よく自分の思ったことをつぶやく人は、よくよく暮らしについて考えているのか、よく目を光らせて物事を見ている気がする。その為、私も主観のフィルターを通した気付きをもっとツイートしていきたい。
竹高亜海さん
自分のマップを作ることでそこでの思い出も出てくるけど、その時の空気の匂いとか、聞いていた曲も一緒に思い出すので懐かしい気持ちと不思議な気持ちになった。こうやって振り返ることも面白いと感じた。自分を見つめることに繋がっていい経験だった。
手塚晴登さん
 大学生となって長岡に来てから、地元に対する考え方が変化したと思います。特にお祭り行事がその一つです。自分の町特有のものであり、自分の経験のひとつになっていることは大きな意味を持つことがわかりました。
服部杏里さん
呼び水によっておもいだすきっかけになると言うワードが響いた。コミュニティは特定の目的に縛られない。そして共に機能する集団だと認識していること。空と空間は違う。空間安全論を受講した時にも聞いたが、再度先生の口から聞くことで思い出すことが出来た。忘れてはならないことだと感じた。
松山征帆さん
初めてコミュニティデザインという言葉を聞いた時、どんなものなのか想像がつきませんでした。今回の授業で生活軸を中心に自分の事を思い出して書き出してみたら、自然と沢山の情報が集まりました。その地域を活性化させる事が直接的に自分に関係ない事だったとしても、必ず私の生活と繋がっている事を感じました。 今回は自分の身近な事を考えて書き出しましたが、これからもっと自分の興味関心の範囲を広げられたらいいなと思いました。
皆川華さん
自分自身の人生について関わってきたものを掘り起こす作業は楽しいと感じました。風景や匂い、感じた気持ちを思い出して懐かしく思い楽しかったです。私は最近、自分はどういうものが好きなのか、なにをしたいのかが分からなくなってきていて、何から始めればいいのかも分からずただ焦って無駄に時間を消費していたように思います。今日の作業のようにこうやって記憶を引っ張り出す作業をして自分の中を見つめ直すことをしていいんだと気付き、落ち着いて自分自身のことについてもっと分かっていきたいと思いました。
三好真由さん
自分の生活を記述するとき、初めは部屋でずっと過ごしていたことしか思い出せなかったのでそこだけ描いた。だんだん部屋から家の他の場所の事を思い出して、そこから広がるように近所での思い出を探っていった。 記述する時、記憶を掘り起こす時に何か起点があると考えやすいのかなと感じた。
柳珠実さん
耕作放棄地にならないよう、田畑を管理されている方のお話が特に印象に残っている。管理の延長線上には「風景を守る」ことに繋がっていると先生は仰っていた。風景という大きなスケールのものが変わらずに在り続けることは難しく、私が生まれ育った町も日々変化している。しかし、その中に少しでも見慣れた景色があると安心する。私も建築士という立場から懐かしい風景を守り伝えていく仕事に就きたいと思った。
山川莉歩さん
自分の家の周りの地図を書くのは久しぶりで小学校の頃によく書いていたのを思い出しました。小学生の頃は自転車しかなかったのに色々動き回っていたんだなと思いました。友達と遊んでいたことなどがたくさん思い出せて楽しかったです。
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渡辺瑠花さん
話を聴きながら、地元で生活の記述をしてみたいと思った。例えば家の近くの小さな神社が、これまでどのように「場」として機能してきたのかを調べてみたい。やりたいことがたくさん浮かんできて、とてもワクワクしている。 実際に生活の記述をしてみて、楽しいと感じたため、帰省した際にまた取り組んでみたいと思う。