念願のワークショップ初開催!

はじめに

みなさんこんにちは。
福本研究室所属の新名沙耶です。

研究室に所属した当初から構想していた「自身が開発したツールでワークショップの開催」を達成することができたので、その様子について書いていきたいと思います。


ワークショップ概要

開催概要
日時:2019年11月21日(木)18:30 ~ 20:00
場所:NaDeC BASE(長岡市大手通)
参加人数:18人
「Stack × Stack (スタック×スタック)」というツールを使って、就職活動に備えて自身や他者について話す「お話ワークショップ」を開催しました。


Stack × Stack (スタック×スタック)とは?


今回のワークショップで使用した「Stack × Stack (スタック×スタック)」とは、私自身が考案、制作したものです。
楽しくバランスゲームをしながら、自分や他者を知るお話をすることができるコミュニケーションツールとなっています。

名称の由来としては、バランスゲーム特有のピースを抜いて、タワーが崩れないように積んでいくという意味の「Stack」と、ピースに描かれたピクトグラムを手掛かりに参加者に関する様々な話を積み重ねていくという意味の「Stack」を掛け合わせ(ゲーム中に2本ずつピースを抜く意味も含む)た名称としました。


制作に至った経緯としては
  • 話をするのが苦手
  • 自分のことについて、人に主張することが苦手
  • 自分の特徴や長所が分からない
  • 自分に自信がない
などの悩みを持つ人周りの友人に多く、また、私自身もそう感じることが多かったため、そうした悩みを、何かしらのツールを介することによりを解消するきっかけがつくれないかと思い立ったことから着想しました。
(制作の過程については次回詳しく書こうと考えておりますので是非ご覧ください。)


ルールについて

Stack × Stackの推奨する遊び方ルールは以下の4つです。

Stack × Stack 遊び方ルール
  1. ピース3つを1セットに向きを交互にしながらタワーを積み上げる
  2. ピースを抜き取る順番を決める
  3. 1回のターンで2つずつピースを抜き取っていく(2回まで抜き取るピースを変更してよい)
  4. ピースを2つ取ることができたら、ピースに描かれている2つのピクトグラムから質問を考え、次の人に質問する
    ※ピクトグラムが何に見えるかは自由に解釈し、思い浮かばない場合は裏面の解釈例を参考にしてもよい
  5. 質問に対する回答は、次の人以外の参加者(観客も含む)が展開してもよい
  6. お話ができたらピースをタワーに積み、自分の次回ターン時に抜き取るピースの変更回数が+1回増える
  7. タワーが倒れた場合、倒した人が1つピースを選び、描かれているピクトグラムについてプレイヤー全員が連想する話を1つずつ話す


ワークショップの様子

今回のワークショップは1プレイ6人で遊んでもらいました。
上記動画は2回目の様子ですが、ゲームの流れが何となく伝わるかと思います。
5分ほどの動画となっているので、お時間ある方は閲覧頂ければと思います。


1回目の様子


1回目は、ちょうど1周目が終了したところでタワーが崩れてしまいました。
質問の作り方にひとりひとりの個性がとても出ていました。 特にイラストの組み合わせが難しい場面では、普段なら絶対聞かないような質問が生まれていてとても面白かったです。 崩れた後に参加者の皆さんが話してくださったお話も、今まで知らなかったその人の一面を知れるようなものが多く、とても良かったと思います。

2回目の様子


2回目に参加してくれた皆さん、1回目の様子を見ていたこともあり、バランスの取り方がものすごくお上手でした。

なんと、タワーが倒れることなく3周目に突入していました。
(大体の場合1~2周目の間に倒壊することがほとんどです)


途中から勝敗ではなく、倒さないように皆さんで協力し合っていた様子がとても面白かったです。


そのときの様子を再現すると・・・
2周目で小谷さんの番で、どのピースを触っても抜けそうになかったというシーンです。



どのピースも難しそう


小谷 郁佳

・・・(集中)
えー!そこいく?

坂上 史果

小谷 郁佳

これは・・・無理ですね。

今度は別のピースを狙うものの
さっきそれ無理だったよ

大村 萌音

小谷 郁佳

これ無理だったんですか!?
もう2本さわっちゃった。
こっちの面取れそうじゃない?

坂上 史果

小谷 郁佳

え、これならとれますかね
がんばれ!

坂上 史果


なんとか取れた
さすがボランチ。

村上 力斗

小谷 郁佳

関係ない。
と、みんなで意見を出し合いながら抜けるピースを探していた 上記のやり取りのように、笑いや拍手が自然と生まれる場面も多く、とてもいい雰囲気だと感じました。



最終的にはどうバランスを保っているのかわからないような形になっていました。


また、時間の経過と共に参加してくださった皆さんの緊張が解け、質問への返答に対してさらに質問を投げかける場面が多くなり、自然と話が展開されるようになっていきました。




ゲームを通して生まれた会話

小谷さんは高校時代、女子サッカー部だった!



お題は上記の2つのピクトグラム
文化部と運動部って仲悪くないですか?

佐々木 利理

小谷 郁佳

私の学校は文化部が盛んだったしそんな事はなかった。
・・・そっか。

佐々木 利理

質問の回答者以外に展開してもらっても大丈夫です。

新名 沙耶

あぁ、いいんすか。

村上 力斗

小谷さんは何部だったんですか?

大村 萌音

小谷 郁佳

高校ですか?
うん。

大村 萌音

小谷 郁佳

私、サッカー部でした。
サッカー?

大村 萌音

小谷 郁佳

サッカーしてました。
男子のですか?

大村 萌音

小谷 郁佳

女子の中です。
えー!

坂上 史果

(額に手をあて)これ巻いているタイプの・・・?

村上 力斗

小谷 郁佳

いや、そんなに全力じゃない。
全力な人はまいているのか(笑)

坂上 史果

あの・・・サポーターくさくないですか?

村上 力斗

小谷 郁佳

めっちゃくさいです。最悪。
(ポジションは)なにしてたんですか?

坂上 史果

めっちゃこの話で終わりそうや・・・

村上 力斗

小谷 郁佳

ボランチみたいなところをやってました。
おぉー。

佐々木 利理

ボランチね。

村上 力斗

知らなそうだと思ったけどボランチね。すごいね。
(山口さんは趣味がサッカー観戦)

山口 音々

ボランチってどこ?

堀川 強

真ん中らへん。

十時 玄伍

野球で例えると?

堀川 強

いや・・・(笑)

十時 玄伍



など、皆さんとても興味を持っていて、長時間話が展開されていました。実施後のアンケートにも、「彼女がサッカー部だったのが意外だった」との意見が多くあり、とても印象に残っていたようです。一緒にゲームをした人の知らなかったところを知るツールとしては成立していたようでした。



白ソ、黒ソ



お題は上記の2つのピクトグラム
今までで、学校の校則で「これなんか違くない?」と思ったものはありますか?

大村 萌音

坂上 史果

中学でもいいの?
いいですよ。先生に言われたとかでもいい。

大村 萌音

坂上 史果

もともと中学時代、白いソックス、膝こぞうが出ない丈、ゴムのネクタイ、第一ボタンがみえないように、巻き髪禁止とかいろいろ校則があったのね。
うん。

大村 萌音

坂上 史果

そのとき、白ソって無駄じゃん 黒でも白でもよくない?式典だけ白だったのね。紺ソでもいいんだけど、白ソに変わったのね。なんで白にこだわるんだろう。
あぁたしかに。

大村 萌音

紺ソ…?笑

村上 力斗

あははは(笑)

山口 音々

坂上 史果

そう、紺ソ。そう中学のときにね。白ソでもいいんだけど。
白ソ…?笑

村上 力斗

(笑)

山口 音々

言い方がちょっと特殊過ぎて(笑)

村上 力斗

坂上 史果

え、なんて言うと?
白ソって言わない?
白ソ、紺ソっていうよね?
うんうん。

小谷 郁佳

「白いくつした」って言う。

山口 音々

坂上 史果

長いじゃん。
正式名称だね。

大村 萌音

上記のやり取りを経て、それぞれの出身地によって呼び方が違うと発覚したことも面白かったです。
その後、それぞれの地域で何と呼ばれているのかという話にも繋がっていました。


おわりに

今回のワークショップを終えてみて、参加メンバーから以下の声を頂きました。

「相手の知らなかったことを知ることができた」
「ユニークな質問が生まれる場面が多く面白かった」

など、ポジティブな感想を多数いただくことができ、ワークショップをやってみて「本当によかった!」と感じました。

また、遊んでもらって気づくことができたこともたくさんあったので、反省点を次のワークショップなどに繋げていきたいと思います。
(写真に写る私の主催者感のなさ等・・・)

また、今回のワークショップは、参加してくださった皆さんがとても盛り上げてくださり、主催した側であるにも関わらず私自身が1番楽しませていただきました。

ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました。