上川西小学校の避難所見学会に参加しました

はじめに

はじめまして。福本研究室所属の新名です。

10月20日に上川西小学校で開催された避難所見学に参加させていただきました。

今回はその際の様子について書いていきたいと思います。


避難所見学の概要

主催は長岡市役所の方々で、参加者は主に各地区の町内会の方々でした。

実施した内容としては、「①避難所に用意されている備品の紹介」、「②避難所に関する質疑応答」を行いました。


①避難所に用意されている備品

用意されている備品には、「発電機」や「毛布」、「ダンボール製のベッド」などがありました。

普段これらは上川西小学校の校内に保管されているのでは無く、別の場所に保管してある為、避難所を開設する際に運搬してくるそうです。

また、事業者と協定を結んでいる為、優先的に物資の供給が行われるそうですが、基本的に食料については避難所での備蓄は無いため、住民が各々持参することが前提となっています。



②避難所に関する質疑応答




質疑応答の際には、10月12日に台風19号が上陸した際の対応についての質問がとても多く聞かれました。


町内会の方々からなされた質問としては、

  • 備品を校外に保管しておいても、保管場所が浸水したり運搬が不可能だったりするリスクは無いのか
  • 避難所開設の判断基準は何なのか、どの避難所が開設されているのか確認する手段はあるか
  • インターネット環境のない人は水位情報などを何から得たらいいのか

など様々でした。


感じたこと

今回の見学を通して、避難所の仕組みや災害時に市が行っている対策について、一般の市民の方々には認識されていなそうなことが多くあると感じました。



例えば、

  • 避難所開設の準備は、エリアメールが届く前から水位情報に基づいて行われる為、避難所となる場所に備品が無くても余裕を持って運搬できること
  • 警戒レベルは避難所開設の判断には関係なく、警戒レベルが3の場合でも避難所が開いているとは限らないこと
  • 市が実際に避難所開設の判断基準に使用している水位情報は一般向けにも公開されていること
  • インターネットから情報を入手することが困難である方は、無償または割安でラジオが受信できるようになる場合があること

など、私自身も初めて知る情報がとても多かったです。


課題

今後の課題として挙げられたのが、地域内での自主防災の強化です。


実際に災害が起こった際、地域の人々が手を取り合って可能な範囲内での助け合いを行なっていけるよう、普段から地域内で災害について考える場を設けることが大切だと感じました。


また、町内会の代表の方が、今回のような場で得た知識を地域住人にも広めていく事で、広い範囲への認識に繋がっていくと思います。


おわりに

今回、避難所見学に参加させていただいたことで、避難所の仕組みや、市から提供されている災害時に役立つ情報などを知ることができたと同時に、町内会の方々や住民の方々がどういった事に疑問や不安を持っているのかも少し理解することができました。


今回の経験を通して学んだことを、今後の研究に生かしていけたらと思います。


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この記事を書いた人

宮崎県宮崎市出身。地元と真逆の環境での暮らしを体験してみたいと思い、遠く離れた新潟にやって来ました。地元を離れたことで、九州の自然災害の多さを再認識し、都市防災に興味を持ちました。現在はコミュニティデザイン、都市防災の両面から制作に取り組んでいます。

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